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タップ選びのヒント

1. 各種精度等級のタップの許容差

タップの精度レベルは、加工するねじの精度レベルだけで選択、決定することはできません。次のことも考慮する必要があります。
(1) 加工するワークの材質と硬さ。
(2) タッピング装置(工作機械の状態、クランプツールのハンドル、冷却リングなど)。
(3) タップ自体の精度や製造誤差。

例:6Hねじを加工する場合、鋼部品を加工する場合は6H精密タップを選択できます。ねずみ鋳鉄の加工では、タップの中径の摩耗が早く、ねじ穴の広がりも小さいため、6HX精密タップを選択するのが適切であり、寿命が向上します。

タップの選択

JISタップの精度の説明:
(1) 切削タップ OSG は、ISO 規格とは異なる OH 精密システムを採用しています。OH 精密システムは、OH1、OH2、OH3 などと呼ばれる精度レベルとして、公差ゾーン全体の幅を下限から 0.02mm ごとに強制します。 ;
(2) 押出タップ OSG は RH 精度システムを使用しています。RH 精度システムは、公差ゾーン全体の幅を、RH1、RH2、RH3 などの精度レベルとして 0.0127mm ごとに下限から強制的に開始します。

したがって、OH精密タップをISO精密タップに置き換えて使用する場合は、単純に6H=OH3やOH4レベルと考えることはできず、換算やお客様の実情に応じて判断する必要があります。

2. タップ外形寸法

(1) 現在、最も使用されているのは DIN、ANSI、ISO、JIS などです。
(2) お客様のさまざまな加工要件や既存の条件に応じて、適切な全長、刃長、ハンドル角サイズを選択します。

タップの外寸

(3) 加工時の干渉。

3. タップ選択の基本6要素

(1) ねじ加工の種類、メートル法、英国式、米国式など。
(2) ねじ底穴の種類、貫通穴または止まり穴。
(3) 加工するワークの材質と硬さ。
(4) ワークのねじ山全体の深さと底穴の深さ。
(5) ワークのねじ山に要求される精度。
(6) タップの形状規格。


投稿日時: 2023 年 10 月 31 日